アーカイブ: 2010 年 2 月

小沢敦志さんのアトリエにて

本日は、鉄作家「小沢敦志」さんのアトリエにお邪魔した時のお話です。立川市富士見町に石田倉庫という素敵な場所があります。ここは様々なジャンルのアーティストの活動拠点となっており、小沢さんのアトリエはこの青いドアが印象的な倉庫No.3なのです。

中に入ると、そこは正に物作りの現場と言った趣き。大きな機材や高く積み上げられた何かの材料、そして色んな道具が所狭しと詰め込まれた、”The 男らしい空間”です!

小沢さんが取り組まれている制作の一つに、スチール製の工業製品を火で赤め、ひたすら叩き続けるという、とても興味深いものがあります。こちらは自転車の車輪ですね。鉄を叩いている時は、いかに作為的にならずにモノの個性を引き出すか?ということを常に心掛けているそうです。

次は問題です。さてこの「かたまり」は何でしょう?
きっと分からないですよね。
正解は、コピー機です。
えっ!コピー機なの?

そうなんです。コピー機の薄い板状のパーツを火で赤めた後、可能な限り折り畳んでいくとこうなった。かなりいい形していると思いませんか。

小沢さんが、少し実演をしてくださることに!薄い板状のスチールを手に持ち、バーナーから吹き出る火で真っ赤になるまで熱します。

そしてすぐさまアンビルと呼ばれる金床の上でビシビシ叩きます。「鉄は熱いうちに打て」を目の前で体現していただき感激でございます。左利きの小沢さん。手の振りが早くてシャッターに収まりきらず。

こちらは愛用の金槌コレクション。鉄製の金槌ラックもいい佇まいです。

こちらはペンチを叩いた後、エイっと持ち手を曲げたもの。壁に掛けることが出来、フックとしても使う事ができます。どことなく愛嬌のある姿も魅力。


北川家へ。

昨日は、やけに暖かくて春が来たのかと勘違いしそうになりましたね。裏庭から見える梅林もうっかり六部咲きくらい一気にほころびちゃいました。

さてさて。今日は先日のmitome tuskasaさんの展示の時にお世話になった「北川ベーカリー」さんのご自宅兼工房へお邪魔してきました。素朴で素敵な看板。好きです。

東京の三鷹通りを少し入ったあたり。落ち着いた住宅街に建つ昭和な平屋の建物。お家の中の随所に懐かしい温もりを感じます。

北川ベーカリーさんには、三月の石原稔久さんの個展の時にとても素晴らしい計画があるので、ぜひご協力いただきたく。そのお話をしにやって来たのです。

カリカリ歯ごたえ良く、メープルシロップでほんのりと甘いラスク。そしていちごをごちそうになりました♡三月の美味しいこと計画中でございます。詳しく決まった頃にご報告しますね!

お家の中の一室はギャラリースペースになっており、近々パンの販売も始まるようですよ。ご近所の皆さん、羨ましいです!そして。写真の暖かそうな帽子は奥さんが編んだもの。「シャム屋」という名前で今後楽しい展開が期待されます。パンを焼いて帽子やバックを編んで。多才なご夫妻なのです。