福岡県宮若市在住。温もりのある形と美しい色彩の陶器を作り出している石原稔久さん。穏やかな表情と佇まいのオブジェも魅力です。
ARAHABAKIから 石原稔久(いしはらとしひさ)さんへ5つの質問。
1. 陶制作に携わることになったきっかけについて教えてください。
父が陶芸家だったので。小さい時から身のまわりに焼き物があった。
茨城の陶芸学校に大学を卒業してから通って、その時に火が付いたのだと思う。
そこには仲間がいてとても楽しく毎日土にふれていた。
たった一年通っただけで土と生きようと心に決めていたと思う。
2. 作品を作り出すときに一番大切にしていることは何ですか。
リズムを変えない事。毎日同じリズムを朝から晩まで繰り返すこと。
「静かなテンションを高く保て」と友人に言われた。ずっと同じことを考えていたからよくわかった。
やったりやらなかったり、あるいは「ノリ」とかは信じていないと思う。
3. 作風に影響を受けたアーティストがいれば教えてください。
今一番心の中にいる人はゴッホ。
思考された表現をアートと呼ぶなら、そこから飛び出して泣いている人。
表現が思考から放たれてその人の「嗚咽」みないになった時、芸術って言っていい気がする。
繰り返していくうちに自分の形になるのだと。ともかくゴッホ。
4. 長く大切に使ってもらう為に。初めて使う時の注意点やお手入れの仕方について教えてください。
器を扱う上で特別な注意点はありません。
毎日使っていく中で自然に汚れるのを楽しんでいただければと思っています。
5. 最後に。今まで旅した中で最も印象に残る場所はどこですか?その訳も教えてください。
京都かな。まったく仕事とは関係なく奥さんと二人で春の京都を歩いた。
完全に観光スポットばかりをめぐりガイドブックに出ているお店でごはんを食べた。あれから子供ができたり仕事が忙しくなって二人で旅とかしていない。
春の京都は桜がきれいだった。
2012年3月17日(土)〜25日(日)まで、石原さんの個展を行います。