アーカイブ: 2014 年 3 月

音楽家 内田輝さんの演奏。













次回、4月の展示について。

小原聖子  個展 『 トンテンチリン 』

展示期間: 2014年4月19日(土) -  29日(火)   11時 – 18時
作家  : 小原聖子(金工家)
在廊日 : 19日 (土) 20日 (日) 26日 (土) 27日 (日) 29日 (火)



—   いろんなかたちの真鍮の鈴を作ってみました。   —

いにしえより人間の暮らしと深く関わってきた「鈴(すず)」。
笛や太鼓、鐘など世界中で音の出る器物を見ることができますが、
中でも掌におさまる小さな鈴は、祈りを込めるお守りのような身近な存在。
これまで作ってきたアクセサリー等も、単に人を飾るだけでなく、
時に、お守りや縁起物のようであってくれたらと思っていました。
身につけたくなるもの、そんな思いをあらためてかたちに。
ぜひ手にとって、ひとつひとつ異なる鈴の音をお楽しみくださいね。

また、真鍮のブローチやサークルバッジ、ピアスなどもにぎやかに並びます。



◎ 19日(土)・27日(日)はイベントがあります。

4/19(土) 音楽家 内田輝 × 菓子作家 ficel. 「三時の音食会」
クラヴィコードとサックス奏者である内田輝さんによるライブ演奏と、
菓子作家 ficel. によるデセール・フルコースを頂く集いです。
演奏会のみの参加も可能です。

4/27(日) 金工家 小原聖子 ワークショップ 「鈴と音を作る。」
鈴やパーツを叩いたり削ったりして模様を作る。
鈴に切り込みをいれて好きな音色を作る。
小原聖子さんの作品をでありながら、ご自身だけのチャームが出来上がります。

お申し込みはこちらから。ぜひご参加下さいね。


248 nishiyaさんとお花。

248 nishiyaさんは仙台を拠点として作家活動をされています。
仲のよいご夫婦お二人のユニット。
作家活動前からカフェやクラフトギャラリー巡りが趣味で、
遠方でもニシヤアンテナでビビっと来たお店には足をのばして出かけていたそうです。
ありがたいことにデビューしたての頃のあらはばきにも来て下さったとか。

そして。思うところがあったのでしょうか。趣味であった作品作りを本格始動。
今のところクラフトフェアを中心に出店しています。
「作品展はまだ考えられない」ということをおっしゃっていたのですが、
ぜひに!とお願いしまして今回展示が実現しました。なので22日からとても楽しみ。

そして今日はニシヤ家をご紹介。だって本当に素敵なお家なんです。
将来的にはご自宅でお店をはじめたいとか。

おうちを拝見する限り、フランスのアパルトマンのような雰囲気があり、
ご自身の作品はもちろんのこと、ならぶセレクト品も十分吟味されるはず。
ご近所さんだったら間違いなく自分は常連になってしまうでしょう。
ぜひぜひ始めてください!ナウ!です。遊びに行きたいなあ。


日中は吹き抜けの窓からあたたかな日差しが降り注ぐアトリエ。


アトリエの古いドアと右にあるのはフランスの古い電圧計です。


キッチン。テーブルにはザクロで染めたテーブルクロス。


草木染めの仕事をする流し場。


医療棚に作品をディスプレー。
どのスペースも作品同様にこだわりがいっぱい。

好きなものを全て見せるのでなく、削って削ってシンプルに。
これが意外と難しいんですが、生活の一部にされてます。
ご自身の作品のために作られた家ですね。ほんとに。

ニシヤさんは、素材一つ一つにこだわり、持つ人に寄り添うようなやわらかな作品を作る。
基本的に受注をせず定番品も無く、ニシヤさんの感覚とその時の布合わせで、一つ一つ手作業で仕上げます。
なので、二つとして同じ作品はありません。
ヒトもモノも。とても出会いを大切にしているご夫婦のニシヤさん。
ぜひお店で、末永く愛することの出来る作品を見つけてください。

————–

そして今回特別にニシヤさんとイベントでよくご一緒されている
同じく仙台在住のフローリストMUGUETさんが葉山にやってきます。
22日(土)・23日(日)はお花と布をテーマに、空間デザインとお花の販売をしていただけます。
詳細は当日のお楽しみです。

MUGUET』  クドウミキさん
フローリスト。
幼い頃から母の影響で花に親しみ、OL、雑貨、カフェ店勤務を経てこの世界へ。
畑で自ら好きな花を育てながら花屋を営んでいる。






248 nishiyaのバッグ。

先月と比べるとだいぶ暖かくなりましたね。
最近は毎日のように江ノ島まで昼練に行きますが、
鎌倉散策の皆さんの表情も柔らかい笑顔に変わってきました。
裏庭の梅林も満開になり、二階での一服には良い時期です。今年は雪の影響でちょっと遅めだけど。

248 nishiyaさんのバッグ。いろいろとサンプルで届いていますのでご紹介を。
去年時点の作品なので、これ以外にも展示に新作がいろいろ出て来くるので楽しみです。

晴れていたので裏林でパチリ。
とてもナチュラル指向のニシヤさん。
全体的にベージュが基本ですが、シルエットや細かいディテール、素材感に個性が存在します。

長めでやや大きめのバッグ。ありそうでないバランス。
一見使い難そうですが、肩にかけてバッグの中に手を入れてゴソゴソしてみると違いが解りますよ。

マチが広め、背が低めの手提げバッグ。
個人的にこれが一番ニシヤさんの作品、という印象かな。
全体的なシルエットがカバっぽくユーモラスな感じもします。

ライナップのなかで一番小さいバッグ。いやポーチかな。
初めてニシヤさんのバッグを手にしたのはこれでした。今はかのさん用。
バッグインバッグ。最近よく聞く使い方に最適かな。

ザ・スタンダードなシルエットの手提げバッグ。でもよーくみると。
自由な線を描くステッチ、リネン素材の切り替え、裂き織のほろほろ感。素敵ではありませんか。

今回の展示むけに来ました黒リネンのトートバッグ。
女性も男性もざっくり使えそうな雰囲気。生地のきりかえがいっぱいあります。
でも継ぎはぎ感はなく。お上品です。

そう。なぜかニシヤさんのバッグはとても優雅で気品がある。
それは、とても細かい所まで触り心地に拘りがあるからでしょうか。
基本的にステッチが見えませんし触れる事も無く。素材の感覚だけが手に残ります。
そして、全てのバッグに共通しますが、持ち手もふんわりして握りやすい。何が入っているのだろう?

サイズが小さくても大きくても。ちゃんとバッグに裏地があります。
このタグいい感じ。

本当に触り心地がよい裂き織の部分。ニシヤさんはボロボロ感といいますが、自分的にはほろほろ感。
ボロボロは何処かに固さや雑な感じがのこるけど、それがないのですよ。

裂き織バッグといえば梅原和香さん。
使い込むとほろほろした感じは共通するところがあるかも。
でも、裏地がないのでいろんな物が出て来るんだよね。ボールペンとか。

そして素材の切り替え。
詳しくは聞きませんでしたが、フランスのヴィンテージリネンを贅沢に使っているそうです。
裂き織りに合わせても、和風ではなく。
自分の勝手な解釈だけど、ニシヤさんの世界観が
「どこか異国旅に出て、ところどころ日本のことを忘れて帰って来た日本人」という感じはいいな。


今日はここまで。次は248 nishiyaさんの工房と、
今回展示に参加してくださるMUGUETさんについて、かきます。