『 奥田早織の”でべそひょうたん作り”+駒ちゃんお昼ごはん 』の思い出
本日は、11月に行われた「くびもんてん」でのワークショップ『 奥田早織の”でべそひょうたん作り”+駒ちゃんお昼ごはん 』を、じっくりゆっくりと振り返ります。布作家であり古道具屋さんでもある奥田早織さんと、パートナーの料理人 駒井嘉明さんが繰り広げる「ひょうたんと駒」の世界をお楽しみください。写真は、この催しのために用意された箸かざり。これから始まる楽しい時間を予感させる粋な演出です。
まずは、早織さんの「でべそひょうたん」づくりからスタート。”でべそひょうたん”とはですね。ひょうたんに穴を開けて針山を詰め込んだ!実用的でありながらも、その場をほのぼのと和ませてくれる一品でございます。さぁ、どんなでべそになるかなぁ。手仕事好きな皆さんと一緒に私も”ちびひょうたん”を選んで参加しました。
様々な体型のひょうたんの中から好きなものを選んだら、おなかをくり抜きます。鉛筆で辺りをつけて、カッターナイフで少しずつ切り目を入れています。この子が結構硬かった。
地道にがんばっていると、最後は気持ちよく「パコッ」とくり抜けました。やったぁ。何故だかすがすがしい。種は早織さんが予め取り除いてくれているので空っぽです。
次に、くり抜いた穴の周りをぐるりとヤスリで滑らかにしていきます。「はい。この後におやつがあるから頑張ってね。」早織先生のちゃきちゃきとした進行のもと、作業は続きます。
奥に積み上げられた早織さんの布たちと手前の穴あきひょうたん。これから、穴に詰める針山を作ります。布は古道具屋さんでもある早織さんが見つけた古いお疲れ布に、どんぐりや藍などの草木で染色をして仕上げています。どれもが思いのこもった布たちです。
糸も早織さんが草木で染めたものを使いました。もちろん布との相性ぴったり。少し太めの糸が手仕事の跡を雰囲気良く感じさせてくれます。
針山は、皆さんそれぞれの理想のでべそに向けて思い思いに作っていました。パッチワークのように布と布を組み合わせたり、ステッチを施したり、おしゃべりしながらのチクチク時間です。途中でお店に降りていたので、針仕事中の写真が撮れずに残念。
途中、お茶と供にこんなおやつが登場!なんとも優しく美味しかったです。駒ちゃんありがとう。
じゃじゃ〜ん。針山の中には真綿と錆び止めのために胡麻をしこんであるのです。ぐるぐるっと丸めたら、ひょうたんの穴にぐいぐい詰めて完成でございます。
ツートンに赤い点線が素敵。私が作った”ちび”も小さな”でべそ”を詰めて横たわっております。待ち針刺すのがかわいそうな程に愛しいわ。
このほつれ感もたまらんですねぇ。本当に皆さんお上手でした!
でべそさん達、ごろごろと勢揃いで記念撮影。うっとりといやされますなぁ。
さぁ、お腹も空いてきたお昼時。机の上を片付けて第二部の駒ちゃんお昼ごはんへとまいりましょう。この日のために、丁寧に準備されたお昼ごはんがもうすぐです。
ひゃぁ〜、すごい!お正月がもう来たみたい!と感激する皆さん。京都育ちの駒ちゃんが心を込めてお料理した目にも華やかな品々がずらりと並びました。
旬の野菜で作ったおばんざいを、早織ちゃんがセレクトした年代物の器に美しく盛り付けています。どれも手間ひまかけて調理された一品ばかり。じんわりと染み入る美味しさです。
ゆずをくり抜いて器に見立てたお浸し。松茸もはいっておりましたよ!じぃ〜ん。
一つずつ食べやすい大きさに包まれたサーモン。大根で巻いて緑の帯を締めて。本当に丁寧なお仕事です。小あじの素揚げには絶品のモロヘイヤソースをかけていただきます。
おばんざいの定番といったら煮物でしょう。出汁を充分に含んだほくほく煮物。幸せです。
赤かぶのお漬け物もたくさん。色どりも綺麗。
お料理が並びました。皆さん、それぞれのお皿に盛りつけていただきま〜す。
お皿に盛り付けるとこんな感じです。なんて素晴らしいお昼のお食事なのでしょう。
少しお酒も入ったりしてほんのりいい心地。
おばんざい後は、熱々の陶板で焼いた牛肉と野菜に特製たれを「ジャーン」とまわしかけた焼き物が登場。
ほぼ同時に土鍋で炊きあがった むかごのご飯。またしても歓声が上がります!
すかさず、なめこのお汁もどうぞ。
お口直しに、ほうじ茶のプリンとコーヒーで大満足。皆さんお腹いっぱい、大感激の集いでした。
奥田早織さん、駒井嘉明さん。本当に何から何まで丁寧にありがとうございました。きっときっと、参加された皆さんの記憶に残る集いになったことと思います。同じ時を過ごした仲間として和やかな表情でお帰りいただけて、私たちもとても嬉しくなりました。
新鮮な感性と細やかなおもてなしの心意気。これからのお二人の活躍に大注目ですね!早織ちゃん、駒ちゃん。これからもどうぞよろしく!!
2011 年 1 月 12 日 | ARAHABAKI 通信, ワークショップの思い出 | ツイートする