大西美代子( MIYOKO ONISHI )さんの「はなとオブジェ」
4月29日(金・祝)より始まる企画展「はなとオブジェ」に向けて、参加作家の紹介をしてまいります。本日は陶作家 大西美代子(MIYOKO ONISHI)さんの作品をご覧いただきます。写真は3月の始めに、鎌倉のご自宅兼アトリエへお伺いした際に撮影したものです。柔らかな春の日差しが溢れるリビングに並べられた、小さな花入れや器たち。なんとも心和む光景です。
愛知県豊田市で生まれ育った大西さんは、小さい頃からご両親に連れられて地元の焼き物市などに通ううちに、自然と器そのものに惹かれていったそうです。瀬戸の窯業高等技術専門校で技術を習得された後、結婚を機にイギリスへ。制作の拠点をロンドンとして4年間活動。現在2才の娘さんを出産するタイミングで日本へ戻り、鎌倉にて再び制作を開始されたばかりです。
ですが、活動の拠点は再びイギリスになりそうです。何と「はなとオブジェ」の展示が終了した後に、ご主人のお仕事の都合で再び渡英されることになったのです。大西美代子さんの、これからの日本での活動を楽しみにしていただけに、とても淋しい想いはありますが、再びイギリスへ渡った後も応援したいと思います。
それでは。大西美代子さんの作品をご覧ください。
ぷっくりと柔らかなフォルムの花入れ。表面の質感も美しいです。
糸巻きの形をした花入れ。口のザラザラした所は貝殻を使って表現されています。おもしろい。
せいたかノッポの糸巻きさんもいますよ。
たまごの殻を割ってヒナが生まれた後みたいですね。優しいかたちです。
こちらも、このように木の実や花をあしらうための器です。光沢のある肌合いもきれいですね。
地層のようにじんわりと滲む色の濃淡が美しいカップ。
カップの口の部分。意外にも口当たりがよいのだそうです。素敵です。
横一列に陳列された花入れたち。
一つ一つ表情が違うのですが、連続する繋がりを意識して見て欲しいそうです。
連続する繋がりは、ハンギングオブジェとして一つの作品にもなっています。いい音がするのですよ。
作品が到着する前に、大西さんから届いた素敵なブック。新しく作品を考えるときには、いつもこのようなブッグを作るのだそうです。展示の際には作品とともに置いておきますので見てみてくださいね。
どの作品にも表情があって、写真ではお伝えしきれません。実物は もっともっと味がありますので、ぜひぜひお手にとってご覧いただきたいです。
大西美代子さんの「はなとオブジェ」どうぞご期待ください!
2011 年 4 月 12 日 | 作家探訪の旅 | ツイートする