「大江憲一さんの鍋奉行 + cafeいその」の思い出
8月以降、連続の展示でお届けしておりますARAHABAKI。本日は10月末に行われた「大江憲一さんの鍋奉行 + cafeいその」の集いを遅ればせながら振り返りたいと思います。
大江さんの個展のタイトル「あつあつ」にちなみ、特に力を注いで制作された耐熱の土鍋で、お昼ごはんをいただく集いです。お料理好きな大江さん自らが腕を振るって参加の皆さんをおもてなし中。朝から買い出しに出掛け、手際良く鍋の準備をしてくださいました。
前にお伝えしたタジン鍋同様に、大江さんがこだわり抜いた美しい造形の鍋です。この時は、いつもお家で作っていると言う「野菜と豚肉のあっさり鍋」をぐつぐつしているところです。
もち豚〜!が盛り付けてあるのは、もちろん大江さんのお皿ですよ。
まさに料理映えする器、お肉がキラキラと輝いています!
いんげんのごま和えも美味しそう!
ホタテとさやいんげんの和え物は光沢のある白磁のお皿に。
蓋をそぉっと持ち上げて「ふぅふぅ。あつあつ」を召し上がれ〜。
取り皿からお椀、落花生の形の箸置きにいたるまで何とも贅沢に、全て大江さんの器。
参加の皆さん、羨ましいです!
ビール片手にご機嫌な大江さん。鍋奉行ならぬ、鍋おかっぴきとなって、お給仕中でございます。締めくくりは卵を落とした雑炊でした♡
さて!お腹と体が温まったところで〜
「いざ、参ろう!」cafe いそのへ!
ちょっと雲が気になるけど行ってみよう♫
朝の買い出しの際に海岸通りの「げんべい」でゲットした黒い「漁サン(漁業組合サンダル)」で足元をキメて、気合い充分!
葉山の小道をずんずん歩いて海岸へ。
それにしても何ておかもちが似合う人なんだろう。いい笑顔。
10分くらいで程なく森戸神社の鳥居をくぐります。cafeいそのは神社境内のすぐ下の浜辺にて営業することになりました。
cafeいその。オープンします!小さなお客さまも「いらっしゃいませ」「そのなかは何が入ってるの?」「え〜とね。お湯を湧かしたりする道具とか入ってるんだよ」
小さなお客さまにメロメロな大江マスター。
お客さんのオーダーはコーヒーと抹茶でした。砂浜に正座がcafeいその流のお点前。
まずはストーブでお湯を沸かします。
ハンドミルで挽きたてのコーヒーを丁寧にドリップ。
浜辺で煎れたてのコーヒー。私はお店番で行けなかったけど、きっと格別な美味しさだったのでしょうね。いいなぁ。一緒に行きたかったなぁ。
お菓子はsorairoさんの和菓子でした。これまた絶品なのですよ。
お次は抹茶を点てているところ。背筋をピンと、茶せんを持つ手もしなやかです。
ゆっくりとお茶を楽しむお客さま。お茶碗は大江さんが目をかけて育てている、気持ちの入った器です。器は出来上がりが完成ではなくて、毎日使い込んで育てるもの。そして、その器で幸せそうにご飯を食べたりお茶を飲んだりしている人を見届けることは、作り手として何よりも幸せなことなんだろうな。写真から伝わるイキイキとした大江さんを見て、そう思いました。
寄せては返すさざ波を前に、憩いのひと時を過ごしていただきましたよ。穏やか〜
「大江憲一さんの鍋奉行 + cafeいその」はこれにて終了。今回の企画を楽しんで参加していただいた皆さま、本当にありがとうございました!また、のんびり遊びにいらしてくださいね。
そして、大活躍だった大江さんに拍手です!大江さんのフィールドは、もはや陶芸家の粋を超えていますから、今後も世界のどこかで「cafe大江」が出没するかもしれませんよ。わくわく期待しています!!
2010 年 11 月 30 日 | ARAHABAKI 通信, ワークショップの思い出 | ツイートする